台湾鉄道の基隆(キーロン)駅からも近い交通量の多い交差点に位置しており、台湾で最も地価が高い心霊スポットとも言われる。1931年に実業家の林開郡氏によって建築され、何度かリフォームしようと試みるも、その度に工事中に心霊現象が起き、結局現在に至るまで廃墟なのだとか。
ここが心霊スポットと言われる所以(ゆえん)はこんな話だ。事の発端は1950年代までさかのぼる。その当時はまだ台湾とアメリカの国交があり、台湾にアメリカ軍が駐留していた。そしてこの建物には「美淇酒吧」(Měi-Qí jiǔbāメイチー・ジォバー)という名の、主にアメリカ軍人が集まるバーが入っていたという。
このバーで働いていたウェイトレスの1人に娜娜(ナナ)という名の女性がいて、客の米兵と恋に落ちた。彼女はやがてその米兵との子を身ごもったので、米兵と一緒にアメリカに渡りたがっていたようだ。しかし米兵から見れば彼女は所詮遊び相手に過ぎず、妊娠が発覚すると彼女を拒絶するようになる。
絶望した娜娜は恋人の米兵と無理心中を図ったのだろうか?ある土曜の夜、彼女はガソリン缶をもって恋人のいるこのバーに来た。そしてなんとガソリンを店内に撒いて放火したのだ。辺りは火の海と化し、娜娜本人と恋人の米兵は焼死。気の毒なことに、その時店内にいた十数人もの客と従業員も放火の巻き添えになって死亡したという。
この事件以降、建物の窓に顔の半分が焼けただれた髪の長い女性が立っていて、こちらに向かって手招きをしてきたなどの噂が相次いだ。地元民の間では、この窓に立つ女性こそ自殺した娜娜だと信じられている。その他にもここでは、夜中に館内に緑色の謎の炎が現れるのが目撃されている。
※廃墟には、まだ心霊スポットにはなっていないけど雰囲気が怖い場所も登録されています
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