花蓮湾を見渡せる高台にある旧日本軍の軍事施設跡。日本兵の幽霊が出ると噂され、台湾十大鬼屋の1つに数えられる。
瓦葺きの和洋折衷の建物は、元は太平洋戦争勃発の翌年、1942年4月に台湾籍日本兵の募集を行う花蓮港兵事部(兵士募集と兵役管理を行う軍の組織)の建物として建築されたそうだ。
太平洋戦争の終結後は民国政府の軍隊がここを接収し、その後アメリカ軍顧問団のレジャーセンターとなる。1979年の米華断交以降、松園別館は長く放置されたが、2002年9月23日に歴史的建築物としての認定を受け、現在建物は一般公開されている。
霊が出る原因として考えられることの1つは、この場所が1878年に起きた「加礼宛事件」の舞台ということだ。これは先住民族のクバラン族が清国軍と戦い、多くの犠牲者を出した戦いだ。
もう一つは、やはりこの地に駐留していた旧日本軍が関係していると思われる。この場所は兵事部だけではなく将校のための宿泊施設もあり、ここで神風特攻隊の壮行会が行なわれたことでも知られる。終戦間際になると松園別館近くの花蓮港北飛行場からも特攻隊の出撃が行われ、特攻隊員は天皇からの「御前酒」を振舞われ、その後出撃していったという。また噂によると、終戦時に松園別館で切腹した日本軍人がいたという話もある。
古老の話によると、夜中に館付近で軍人がブーツで歩くような足音が聞こえたり、日本の軍歌が聞こえたりするそうだ。
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