日本最西端の与那国島の久部良(くぶら)地区には、クブラバリと呼ばれる地面に大きな割れ目のある岩場があり、ここでは昔残酷な儀式が行われていたという。
1609年、薩摩藩は琉球王国を侵略し、琉球を実質支配下に収めた。薩摩藩に税を納めることになった琉球王国は、1637年に悪名高い「人頭税」を宮古島や八重山群島など離島に課した。人頭税は作物などの収穫高に関わらず、頭数(人口)で割り当てられたため、離島の島民の生活は困窮を極めた。与那国では食糧が慢性的に不足し、満足に食べられなくなる島民が続出したという。
そのため与那国では、人口抑制のため恐ろしい儀式を行ったと伝えられている。年に一度、村中の妊婦を集め、巨大な岩の裂け目であるクブラバリを飛び越えさせるとういうものだ。
地面の割れ目は幅約3メートル、深さは7メートルほどあり、成人男性ならともかく妊婦がこれを飛び越えるのは難しいだろう。飛び越えられなければ、割れ目から落ちて転落死の可能性もある。運よく飛び越えられても、身重の体で走ってジャンプをすれば流産の可能性が高くなるという訳だ。
クブラバリのそばには亡くなった妊婦を供養するため、地蔵菩薩が祀られている。ここで何かを見たという体験談は少ないものの、やはり訪れた人の中には、なにか異様な雰囲気を感じる人も多いそうだ。
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