1971年(辛亥年)2月15日に起工したことから辛亥隧道と命名された台北市のトンネル(竣工は翌年の1972年)。
トンネルの北西側(大安区側)に台北市立第二殯儀館があり、また山の上にはお寺の墓地もあるため心霊的な噂が多い場所だ。ちなみに殯儀館とは日本語で言う所の斎場、火葬場の意味で、立地条件は神奈川県の鎌倉~逗子間の小坪トンネルに似ている。
近くに火葬場があるというだけではなく、このトンネルでは過去に事故が多発していたという。理由としては、文山区側のトンネルの出口が左右に湾曲しているため、直線のトンネル内でスピードを出し過ぎた車やバイクがカーブを曲がり切れずに事故る。
あるいは気象的な問題を指摘する声もある。この場所は大安区側と文山区側で気温の差が大きい日が年に度々あり、そのためトンネル内に霧が立ちこめ、この霧にトンネル内を照らす黄色いライトが当たり、ドライバーに一種幻覚のような症状をもたらすという説。いろいろな説があるが、はっきりとしたことは分からない。
このトンネルで聞かれる噂は、大きく分けて2つある。1つは白い服を着た若い女の幽霊が出るというもの。この女性の霊はトンネルの脇で、彼女を乗せてくれる車やバイクを探しているらしい。もう1つは老婆の霊が出るという話で、この老婆は昔トンネル内でひき逃げされたのだという。
このような噂があるため、辛亥隧道を通る際は赤い布をサイドミラーに結び付けてから通る人もいるのだとか。なぜ赤い布かと言うと、伝統的に台湾では赤はおめでたい色で、幸運をもたらすラッキーカラーだが、同時に魔除けの力を持つと信じられている。サイドミラーなどに赤い布を巻き付けるのは交通安全のお守りのようなもので、無事に家に帰れるようにという思いが込められているらしい。
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