1999年10月3日午後2時50分頃、東京都目黒区の「目黒不動尊」の駐車場で、散歩していた親子が人間の下腹部を発見した。
下腹部は鋭い刃物ではぐようにへその下から縦約20センチ、横約25センチに四角く切り取られていた。
警察が周辺を捜索すると、境内や近くの公園の土の中から心臓等のえぐられた内蔵、胴体や腕など30か所から人間のバラバラ遺体が見つかった。
捜査の結果、遺体は豊島区内に住む電気機器卸売会社経営の中国人の生衛群さん(当時37歳)と分かった。
司法解剖の結果、胸や背中に20か所以上の刺し傷があり、一部は生前の傷であることが判明。
死因は失血死と見られ、遺体発見現場に血痕がないことから別の場所で殺害されたと見られている。
また、布製の粘着テープの跡もあり、縛られていたと見られている。
切断面から、のこぎりと鋭利な刃物を使用したと見られている。
頭と右大腿部は見つかっていない。
生さんは1989年に来日し、日本人女性と結婚。
1994年に中国人向けの電気機器卸売会社を設立したが、数年前から経営不振に陥り、2000万円に及ぶ負債を抱えていた。
9月29日午後、妻に「借金の話で目黒に行く」と行って家を出た後行方不明となっていた。
生さんは現場近くに住む中国人男性(当時45歳)に400万円の借金をしていた。
この日の夕方、生さんが借金をしていた男性とは別の中国人と電話で話したことが判明したが、その後の足取りが分かっていない。
なお、400万円を貸していた中国人男性は9月29日には生さんに会っていないと事件との関与を否定している。
目黒不動尊は、大同3年(808年)に開かれた日本最古の不動尊で、東急目蒲線不動前駅の駅名の由来になっている。
同寺は住職の女性問題などを政治団体に攻撃されるトラブルに見舞われ、前月には同寺の警備をしていた警備員が射殺される事件も発生していた。