都営浅草線馬込駅終電だったから0時過ぎていたと思う。駅を出た時は降車した乗客たちが沢山いてみんな同じ方向に向かって家路を急ぐ。静かな住宅街で大田区は街灯が少ないので暗い所が多い。沢山いた人たちの足音もなくなった頃、ちょうど目に付く所に自動車修理工房の自販機がある。真っ暗な所を歩いていたので灯台の灯火みたいなありがたさがある。
そこで紅茶花伝を買って飲むのが仕事帰りの日課だった。
「疲れた」と独り言を言った。
すると「くくくく」鳩が鳴くような声?
「クックックっ」女の笑い声だった。
ちびまる子ちゃんのキャラにいた野口さんみたいな陰気な笑い声。
人をバカにしてる笑い方だった。
その笑い声はどんどん大きくなった。
そして「クックッカァーッ!⤴️」
声の語尾が異様に甲高くなった。
もう逃げた。
自販機の前は定番だけど、やはり本当だった。