父が入院したので、洗濯物などの世話に病院に通っていた頃の事です。病院の近所の山の上に神社があったのですが、一回御朱印をもらいに行ったことのある神社でした。仕事帰り、四時過ぎ位だったでしょうか。通りすがりにふと、立ち寄る気になったので、自動車で山の上の駐車場に上がりました。駐車場のすぐ横には小さな公園があり、恋人であろうペアが一組ベンチに座っていたのは、覚えています。幸せでいいよね~なんてひとりごちて、神社に向かいました。まだ、夕日はありましたが、お願いしているうちに日は落ちて、私は、急いで山を降りました。父の面会を済ませて帰る頃には、外は暗くなっていました。家に帰り、なんだかすごい疲労感があったので、早めに休んだのを覚えています。その夜中の事です。金縛りに合いました。どこか一部動けば解除されるので、体に力を込めていました。一回目は、すんなり解けました。ほっとしたのもつかの間、二回目。これはおかしいと思ってある神社の神様の真言を唱えました。解けかけましたが、解けません。お大師さんの真言を唱えました。直感的に仏だと思ったからです。解けました。で、すぐに三回目。この頃にはかなり焦っていました。足元から異様な気が迫ってきたので(あっちに行って!)と思いながら、薄目をなんとか開けると、黒い影が私の顔を覗き込もうとしていたのです。あわてて目をつむり思い付く限りの神仏にお願いしていました。胸に座って、両肩に足。そして顔は怖くて見なかったけど、確かに覗き込もうとしてきてました!容易に頭に浮かんだのは、半ズボンの男の子で、10才位!で、なぜだか、お母さんを探してる!?(来るな!私は、あなたとは関係ない!あなたは私の子供じゃない!)と、言って(?)いたら、横の部屋に寝ていた息子が、「起きろ!」と、かなり手荒く揺すってくれたので金縛りが抜けました。「ありがとう。金縛りにあっとったんよ。」と、起きると、まだ、ゾクゾクが抜けません。そして、外から、ヒュンヒュンと音が。「黒い影に胸に座られて怖かった。○○様の真言でも、祝詞も、般若心経でもぬけなくて...」「全部言わんでいい!あんた、今日、どこ行った?何を連れて帰ってきた!?」と、息子。「あの音、聞こえる?」と、息子に言うと、「聞こえるよ。どこにいるかも頭に浮かぶ」と。うちの前は道路で、向かいは駐車場です。夜は軽自動車が停めてあります。「前の軽自動車の前に座り込んでる。縄跳び!」二人同時に同じことを言ったのです。とりあえず、どうにかしないといけないと思ったのと、なんだかこんなに恐い思いさせられて、唐突に怒りを感じました。塩と砂(瑜伽山蓮台寺で、もらってきてました)を持って、玄関に出たものの、すぐに扉を開ける勇気はなく。続いて追いかけてきた息子にドアの覗き穴から覗いてもらい(息子も渋りましたが)息を整えて玄関ドアを開けてすぐに塩と砂を撒きました!「払いたまえ、きよめたまえ!」と、唱えながら。時間を見るとちょうど3時!家の回りに撒いて玄関辺りは念を入れて清めました。(二度と来るな!とく帰れ!)と。とりあえず、気持ちも落ち着いたので息子に聞くと、昨夜、寝る前からなんか、変な雰囲気だとは思っていたとのこと。疲れてるみたいだな、早く寝ればよくなるだろうと思ったそうです。ゲームをしていて気がつけば2時半。もう寝ないとなーと、思ってテレビを切ったら、隣の部屋から変な声が。寝言かなと思っていたら、ウニャウニャ、ソワカ、ハンニャ...とか、呂律の回らない言葉が聞こえて来るし、来るな~らしき声がしたので、これは、ただ事じゃない、起こさないと!と、思ったそうです。私が影の話をしたときは、なぜか頭にイメージがはっきり浮かんだので、自分も怖かったと言ってました。あの黒い影の男の子は、私を母親だと思ったのでしょうか?真相はわかりませんが、あれから金縛りにはあっていません。夕方の神社、仏閣は、要注意とは、知っていましたが、波長があってしまったのか、呼ばれてしまったのか。皆様もご注意を。(ちなみに、玄関ドアの覗き穴を確認させられたときは、うちの母親は、鬼かと思ったそうです。)