短い怖い話です。
むかし、
ある地方に住んでいた時に
近所に二人の優しそうな感じの夫婦がいた。
夕方になると必ず
強弱をつけながらまな板を
トントンと叩く
音が聞こえて来たのです。
しかし、そのまな板の音は
あるタイミングを境に
もの凄い音に
変わって行ったのです。
それは自分の友達が
ある有名な企業に勤めはじめた
話をした後から。
自分はその企業とは
あまり深く
関わりはないのですが、
見栄えは凄く有名な人も
その企業で
仕事を共にするほどの会社で、
褒めまくってました。
しかし、その近所の夫婦は
必ずその企業の話をすると、
まな板の音を立てます。
また、ある時は見ている
テレビ番組の話を家族としていたら必ずまな板の音を強く立ててきます。
どうもおかしい。
そこで、その優しそうな夫婦に
少し他愛もない挨拶をしながら
まな板の話をしました。
すると、「あっ。料理するのが趣味でよく作ってるの。たぶん、それは気のせいよ。」
自分が会話している時に
まな板の音がする事を聞いてもいないのに、「気のせい」と言うのは....。
ちなみに、
遠い友人に電話で
まな板の話をしたら
「んんっ。まな板
の音がするん?...」
何か友人も知っていて、
気付いている様で、
首をかしげてました。
友人のお相手の女性は
以前、結婚した折に
「ヒューマンルネッサンス」を
深く信じてはまってしまい、
友人が止めようとしたが、
時すでに遅く
抜けられなくなっており、
とうとう離婚してしまいました。
それもあって、
何かを知りつくしているかの様な感じだったのですが、
それ以上は察しませんでした。
しかし、まな板の音。
意外と怖いですね。
みなさんも音に注目してみると
怖い何かを見つけてしまうかも
知れませんね。