ある場所に
テレビ局が建っている。
最近、新社屋にしたとかで、
益々、この地域一帯が
繁栄しそうだと喜ぶ友人A。
まあ、地元の人としては
そんな所だろう。
しかし、
自分はある事に気づいた、
何故かテレビ局の
隅っこに古びた祠に
お地蔵さんが
祀られているのだ。
しかし、新社屋になった
テレビ局の建物が大きく
お地蔵さんはどこか寂しげで、
あまりにも古いため、
誰も近寄らない感じである。
それから、
友人Aと街を探索、
買い物をして帰った。
数日後、
あるテレビ局の話が
ネットで広まっていた。
「最近、ニュースを読んでいるアナウンサーが変わってばっかり。しかも、やっと慣れたと思ったら、いつのまにか退社してる。さらに、ローカル番組も他の局と同じ内容で面白くない。確かに新社屋に変わった頃は、ものすごく勢いがあったけど。
なんなんだ。」と....。
まあテレビ番組をよく見る
視聴者の話たがらスルーしたくなる。
しかし、こんな話が
自分の中で確信に変わった。
「あのさぁ、
むかしあそこの場所はね。
一件して普通の場所だけど、
新社屋の隅に古びた祠に祀られたお地蔵さんがあるでしょう。
あれね。地元の人ですら
口を閉ざすほどいわくつきの
お地蔵さんで、
一部の人が恐れたんだよね。
しかし、それを無視して建設したから、
人材難や赤字を出し続けているのではないかと一部の人の間で言われてはいる。
ちなみに何が恐ろしいのか聞いたけど、
「それ以上は聞くな。お前にも災いがおきるかも知れないから。黙ってれば良い。」と
だけしか教えてくれなかった。
でも、
先の話にあった理由からだと、むかしあった農業の不作とかの意味合いがあると思う。」と
書いてあった。
「あぁ、やはり。」
そう思ったのも束の間、
テレビでニュース速報が流れた。
「〇〇〇〇テレビ放送、閉局へ。人材難と番組制作費の低さと一部、予算のコストカットが原因か?」
あぁ、あり得ない。
さらに、数日後、
ある雑誌に
「〇〇〇〇テレビ放送の新社屋建設の予算が大きく、それに伴い、番組制作の予算が低く抑えられるなど、局内が大変な状況になり、閉局に至った」と書いてあった。
さて、自分はあのテレビ局が
閉局後にお地蔵さんのある場所の近くに住んでいる友人Aの家に遊びに行った。
すると、この話が出て
「あれね。農業の不作よりも、
欲が強い人や会社ほど何らかの
兆候が出て、立場が追いやられるんだって。」
「へぇ〜。。。」
何か人間の欲という物が
お地蔵さんにも伝わったのかな?。