麦わらの一味の船長であるルフィは仲間のために怒り、泣き、戦うといった実に仲間想いの描写がされている。ワンピースから影響を受けて家族や友達の大切さを知った少年も多いのではないだろうか。
それほど仲間を題材に描かれているワンピースだが、チョッパーとロビンは未だルフィからは仲間と認められていないのではないかという奇妙な事実がある。
ファンの間では以前から「○人目の法則」と呼ばれる有名な話がある。単行本をチェックしていくと「○人目」という題名がつけられている回があり、これはルフィが新しい仲間を迎え入れた時に使われているのだ。
例えば第三話でルフィが出会ったロロノア・ゾロに対しては六話にて「1人目」という題名がつけられている。さらに四十三話で出会うサンジには六十八話で「4人目」の称号が与えられている。
ところが八話で登場するナミに対して「2人目」という題名が使用されるのは九十四話、二十三話で登場するウソップにいたっては四百三十九話にてようやく「3人目」という題名がついた。これは単行本で換算すると実に四十巻以上が費やされているのだ。
「○人目」の称号が与えられる基準は明らかにされていないが、一説によるとルフィにとってその人物の存在が必要になったときと言われている。
ナミの場合だとルフィ達と一緒に航海を続けているあいだも実は魚人アーロン団に所属しており正確には仲間ではなかった。ウソップの場合は一時的にルフィ海賊団から離脱していた事がある。それらの事件を解決して本当の意味で仲間として認められたときようやく「○人目」の称号が与えられたのだ。
さてここで問題になってくるのは船医チョッパーと考古学者ロビンの二人だ。
互いに何度も活躍しているにも関わらず「○人目」の称号が与えられていない。つまりまだ仲間とは認められていないのだ。
認められるためにはやはりルフィの命を助けるくらいの活躍をしないといけないのだろう。
ファンの間ではチョッパーがルフィの命をなんらかの病気から救った時に「○人目」の称号が与えられるだろうと予想されている。
しかしロビンの場合は自らの願望を叶えるために再びルフィと敵対するどんでん返しが用意されているため「○人目」の称号が与えられていない、という話もある。