妖怪ウォッチを代表するキャラクターと言えば猫の姿をしたジバニャン。このアニメには様々な妖怪が登場する事からもジバニャンも妖怪、つまりは化け猫と思われがちだが実は妖怪ではなく地縛霊なのだ。
地縛霊とは自分が死んだことを受け入れられない者やこの世に未練を残した者が土地や建物から離れられず成仏できない霊のことを言う。
ジバニャンにもやはり成仏できない理由がある。
ジバニャンがまだ生きていた頃、少女に飼われて幸せな日々を過ごしていた。ところがある日、少女が車に轢かれそうになり、それを助けたジバニャンは少女の身代わりとなって自分が轢かれてしまう。
これだけだったら自らの命は落としたものの大好きな飼い主を助けられたのだから成仏できそうに思える。
しかし消えゆく意識の中で聞こえた少女のある一言でジバニャンはショックを受けてしまう。
「車に轢かれたぐらいで死ぬなんてダサ・・・」
命の恩人に向かってあまりに冷血な一言、これではジバニャンも死ぬに死に切れない。それどころかジバニャンは少女に見直し貰うために地縛霊となって車にリベンジを果たそうとする。もちろん返り討ちにあってしまうのだが…。
「車に轢き殺された恨みの力ゆえ強い戦闘力を誇っている」という設定を持つジバニャン、恨みの矛先は運転手なのだろうか、それとも…。
ちなみにジバニャンのトレードマークといえば猫に似つかわしくない腹巻だが生前の頃から身につけていたわけではない。実はあの腹巻は車のタイヤ痕をモチーフにしているそうだ。轢かれた後の姿でこの世に留まるジバニャン。なんだか切なくなってくる話だ。