友人から聞いた話なので実話かどうかは怪しいですが。
ある村で一人の少女が行方不明になったそうです。
村人総出で探し回り、程なくして少女は見つかりました。
頭と両手首のない姿で。
切断された身体の一部分は見つからず、犯人も捕まっていない。
事件は迷宮入りするかと思われたころ、少女が住んでいる家の隣に住んでいる一人暮らしのお婆さんが亡くなりました。
このお婆さんは少女ととても親しくしていたそうです。
遠い親戚がお婆さんの荷物の整理を始め、押入れにしまってあった炊飯器を見つけました。
どうして炊飯器を押入れにしまってあるのだろう。壊れたのなら捨てればいいのに
不思議に思いながら何気なく炊飯器の蓋を開けてみると、そこには少女の白骨化した頭と両手首が入っていました。
警察は状況証拠から犯人はお婆さんだったと断定したようです。
しかしこの事件には三つの疑問が残っています。
疑問1:お婆さんに少女を殺す動機が見つからない
疑問2:少女が行方不明になった時、遺体が発見された時、お婆さんの行動に不自然な点がない
疑問3:老衰するほど老いていたお婆さんの体力では事件を起こすのは無理がある
ちなみに事件が起きてからも少女の家族とお婆さんには交流があったらしく、その時のお婆さんに変わった様子は一切なかったそうです。