親戚の叔父さんが自衛隊に入隊していた時の話です。
ある夜に6人でロウソクを100本並べて、怖い話をして終わったらロウソクの火を消す、これを100回繰り返す百物語を始めたそうです。
最後の100本目の火を消した時、霊が現れるとかあの世と繋ぐ扉が開かれるとかいろいろ噂がありますが、その6人は霊の存在をしていなかったので面白半分で始めたそうです。
百物語は順調に進み、ついに最後の1本を消した瞬間、突然ドアが物凄い勢いでドンドンドンと叩かれたそうです。
さすがの彼らも驚いて、ドアを開ける事が出来ずにしばらくじっと息を潜めていたのですが、音はいつまでも鳴り止みません。
しびれを切らした1人が思い切ってドアを開けると、無数の青白い腕がドアから伸びてきました。
ビックリした彼らは2階である事も忘れ窓から飛び出しました。
しかし1人だけ逃げ遅れて部屋の中に取り残されてしまったそうです。
ガラスの割れる音、悲鳴が官舎に響きく。
叔父さんが騒ぎに気づいて現場に駆けつけた時は5人の顔は強張り、口をパクパクさせて声にならない声を出していたそうです。
なんとか1人だけ部屋に取り残されている事は分かったので部屋に行ってみました。
取り残された隊員は口から泡を噴き、眼をギョロギョロさせ廃人同然の姿になり完全におかしくなっていました。
その後、彼は精神病院に行ったのですが今もまだ入院しているそうです。