シンガポールのチャンギ国際空港の北東に位置する、1.2ヘクタールほどの小さな島。今はとなりのテコン島が埋め立てで拡大したため、テコン島と地続きになっている。
サジャハット(SajahatまたはSejahat)とは、マレー語で「邪悪なもの」、「不吉なもの」を意味する言葉。なぜこのような縁起の悪い名前が付いたかと言うと、それには主に二つの理由がある。一つは昔から海上交通の要衝であったこの島の近くでは、海賊の襲撃や船の難破などで多くの人が亡くなったため、島に幽霊が出ると言うもの。もう一つは、アチェ人提督にちなむ伝説。
この伝説は16世紀(一説によると17世紀)にまで遡る。この時代、スマトラ島のバンダアチェに首都を置くアチェ王国があった。そして、この島の近くでポルトガル艦隊とアチェ王国の艦隊が戦った。海戦を制したのは火力に勝るポルトガル艦隊だった。負けたアチェ艦隊の提督はこのサジャハット島に逃げ込むが、捕虜になるよりはと心臓にナイフを刺し、自害してしまった。そしてそれ以来、提督の魂はこの島の頂上にある大きな岩に宿り、提督の怒りにより付近の海域で嵐を起こすと地元民に信じられた。
このように地元民に恐れられた祟り岩だったが、ポルトガルと勇敢に戦った勇者ということで、ある種畏敬の念を持たれたのだろうか?19世紀になって、テコン島の人々がこのアチェ人提督の魂が宿るとされる岩を、トゥーワン・ペコン(Tuan Pek Kong:緞伯公)と名付け神として祭った。
なお、1983年にフジテレビで放送された『これが世界の心霊だ!』で霊能者の宜保愛子氏、心霊研究家の新倉イワオ氏のコンビがこの島を訪れている。この時は、冝保氏がイギリス軍の下士官とその恋人の霊を霊視している。
第二次世界大戦中、この島にはイギリス軍の砲台が置かれていたが、この島では大きな戦いは無かったようだ。(砲台は日本軍がシンガポールに侵攻する前に撤去、破壊されている) しかし、イギリス軍が駐留していたことは事実なので、イギリス兵の幽霊も出るのかもしれない。
どんな幽霊が出ましたか?
少年3
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老爺3
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少女0
女性5
老婆0
正体不明3
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