私が中学生のころの体験談です。実話なのであまり怖くないかもしれません。
当時、学校でこっくりさんが流行っていました。危険だから禁止されていましたが守らない生徒のほうが多かったです。私は友達がやっているのを見ていただけなのですが、誘われて興味本位で参加してみました。
そのメンバー内ではなぜか十円玉じゃなく五円玉を使っていたのですが、五円玉が本当に動くので驚きました。しかし最後はお金を鳥居に戻さないといけないのですがなかなか戻らないのです。
みんなで「どうしよう」と困っていると先生が教室まで見回りにきました。私たちは慌てて机の上の紙とお金を隠します。「お前らなにやってんだ、もう遅いから帰りなさい」と先生に言われ帰ることに。私は帰る途中にふとこっくりさんのことが気になりました。鳥居に戻らなかったけど大丈夫かな、と。
その日、私は金縛りにあいました。時間は深夜の2時。そして次の日も同じ時間に金縛りにあいます。金縛りの最中は凄く苦しくて解けるまでに5分くらいかかったと思います。
次の日もまた金縛りにあいます。しかし今回はなにか変です。いつもよりも身体が高い位置にあるというか、空中に浮いているような感覚でした。なんだろうこれと思っていると身体が回り始めました。だんだん天井に近づいていました。ぶつかる!と思った瞬間、金縛りがとけて身体はベッドの上でした。
次の日は金縛りの最中にテレビが点きました。視界のはじっこにテレビの光が見え、大音量の音が聞こえているような状態でした。笑い声のようなものが聞こえました。バラエティで芸人さんが笑っていたのでしょうか。でもこんな時間に番組なんてやってなかったはずです。
それからも不思議な体験を何度か繰り返しましたがいつのまにか金縛りにあうことはなくなりました。
当時はあまり気にしていませんでしたが今考えてみるとやっぱりこっくりさんの霊に取り憑かれたのだと思います。霊感の強いクラスメイトが「大丈夫?」と声をかけてきたことがあります。あまり喋ったことがない生徒だったので不思議に思いながらも「え、大丈夫だよ」と答えました。その子には私に憑いていたなにかが見えていたのかもしれません。