私は、昆虫好き(特にカメムシ)の高校生です。これから話すことは、中学三年生の8月に体験したことです。
この日、博物館のセミナーで、「ユース昆虫研究室」に姉と参加してました。この日は、淡路島公園で徹夜の昆虫採集でした。ライトトラップという、強力なライトを白い布で反射させ、昆虫を誘引する方法です。夜は暗いので、明かりの届く範囲は狭く、少し離れると、まともに歩けないくらい暗いです。
あれは、12:00くらいでしょうか……ジュースを買いに行ったはずの友達二人がなかなか戻らないので、みんな心配してました。(中学生と大学生スタッフと講師しかいませんでした。)そして、一人戻ってきましたが、もう一人が戻ってきません。「○○くん、どこ行った?」と訪ねると、「あれ?さっきまでいたのに……」ととぼけたようにいってました。そこで、誰かが、「全員で探しに行こう!下の駐車場だろ」と言いました。私は怖かったのですが、行ってみることにしました。そして20人くらいで、行く決心をしたとき、うぁあああああ!という声で、行方不明の子が戻ってきました。「どこにいた?」と尋ねると,「夢中で虫取りしてたら、一人なことに気づいて戻ろうとしたら、体育すわりしたおじいがにらみつけてた。急ぎ足で向かったら、追ってきた。」と言っていました。そこで、「武器(補虫網)を持っていくぞ!俺は、動画撮る!」と気の強い男子が言っていました。しょうがなく、私もついていくことにしました。
ずんずん進んだ矢先、「キャー!」という女性の叫び声がしました。姉は、「鹿じゃない?」と言いましたが、私は「いや、あれは人だ。」と言いました。そしておどおどしてると、うぉおおおおおおおお!という声とともに、小太りのおっさんが笑いながら走ってきました。みんな逃げました。私もにげました。しかし、小太りおっさんはいなくなっていました。
以上です。