多分小学校低学年の時の出来事。俺の部屋で起きた出来事だ。
俺は三兄弟でその頃は同じ部屋で寝ていた。三段ベットの真ん中の段が俺の寝る場所であった。この部屋にはロフトがあり、三段ベットの真ん中の段からも少し体を動かせばロフトが見えた。
そんなある日の夜、夜中に目が覚めてなかなか寝つけなかった。ふとロフトの方に目をやると男がのぞいている。顔がはっきり見えたわけではないがあれは男の顔だったと思う。
その時俺は本能的に「やばい」と感じとり
布団で顔をおおった。
少し時間が経った時にそっと布団を顔から動かして恐る恐るロフトを覗いた。
今思うとどうかしてたと思う。
男はこちらを見て口を歪ませて笑っていた。
その後のことはよく覚えていないが、相当怖い経験だった。物が人の顔とかに見えてしまう現象だったのかもしれない。だけど俺はその経験をしてから中学に入るまでは顔を覆われないと寝ることができなくなってしまった。
今でもロフトがあった方(顔の右半分)を布団で覆わないと落ち着かない。