3歳の時のある朝
起きたら誰もいなかった
不安で泣きべそかきながら家の中をぐるぐる歩いた
おふくろが洋裁のセミプロだった関係で洋裁室があった
色々機械があるのでいつもは入っていけないと言われていたが
おふくろが居るかもと入ってみた。
ミシンやら編み機やら、色んな布が積み重なって作りかけの服がハンガーにかかっていて異様だった。
部屋の中心、ペイズリーっぽい柄の絨毯
柄のパターンの一つ一つが動き出し、盛り上がってきた!
人の顔だった。
その後は逃げ出して隣の家でわんわん泣いたことを覚えてる。
ある程度大きくなってから親父にその時の話をしたら
恐らくだが、おふくろが亡くなった日じゃないかとのこと。
ド深夜に癌で入院中のおふくろが急変して連絡が来て、慌てて病院に行ったのだと言う。
と、するとあれはおふくろか
うーん、怖がって悪かった
けどアレはやっぱ怖いっておふくろw