国際通りの近くで沖縄県内でもよく栄えている地域なのですがある一帯だけ不思議な森が残っています。
この森こそが七つ墓と呼ばれる場所です。名前の通り7つのお墓が並んでいて幽霊の出る森と恐れられています。
七つ墓にはある逸話があります。
昔この近くにお婆さんが一人で経営している商店がありました。ある日、その商店に若い女性がやってきました。
女性は青白い顔をして手足がとても細い、俯いて店内を歩いていたのでお婆さんは怪しく思いました。女性はお菓子を手に取るとお金と一緒にお婆さんへ差し出しました。
お金を払うならお客に違いないとお婆さんは女性にお菓子を売りました。
その日の売り上げを計算していると不可思議なことが起こりました。お金の中にウチカビ(亡くなった人へ捧げる紙のお金)が混ざっていたのです。
その後も何日かおきに売り上げのお金がウチカビに変わっていました。それもあの女性がお菓子を買いにくるときに限ってです。
お婆さんはいつものようにお菓子を買いに来た女性の後をこっそり追いかけました。すると女性は七つ墓の前で立ち止まり、一つの墓に入っていきました。墓の中からは赤ちゃんの泣き声が聞こえます。
お婆さんは驚いて急いで村へ帰り事情を話しました。翌日、村人数人で墓を調べるとそこには女性の遺体と生きた赤ちゃんが見つかりました。赤ちゃんは老婆の店で買ったお菓子を食べていました。
それ以来、七つ墓では赤ちゃんを心配する母親の霊が出るようになったそうです。
どんな幽霊が出ましたか?
少年1
男性0
老爺0
動物0
少女0
女性5
老婆17
正体不明0
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