ウクライナの首都キーウの南、丘陵地帯の一画にある公園。リサ・ホラ(Лиса Гора)とはウクライナ語で「はげ山」の意味で、山の頂上付近に木が無いことからそう呼ばれるようになったそうだ。
そしてはげ山はそれ自体不吉な場所なのだという。それは古くから民間伝承によると、はげ山には魔女や魔物が集まり、サバト(Sabbath)と呼ばれる悪魔を崇拝する宴会・夜会が行なわれると言われているからだ。魔女の話はあくまで伝説・フォークロアだが、公園内には実際にキリスト教が普及する以前の異教時代の遺跡もあるらしい。
しかしこの場所が心霊スポットとされる主な要因は、この場所が処刑場だったことによるようだ。元々この場所には1872年に築かれた帝政ロシア陸軍の要塞があったが、あまり戦略的価値がなかったため、後に倉庫→処刑場となった。1906年から1917年にかけて、およそ200人の政治犯がここで処刑されたという。
また近年では公園内で自殺も多発しており、この場所は人間の精神にネガティブな影響を与えると言われ、地元の人はあまり近づかないらしい。
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