佐世保市矢峰町、山を少し登った先にあった民家の跡地。「矢峰のツルハシ屋敷」、「矢峰の赤い家」とも呼ばれていた。ここはよくある噂ではなく、本当に惨殺事件が起きた現場だ。
昔この家には、近くで果樹園を経営していた母と娘が住んでいたという。しかし昭和34(1959)年7月10日、強盗がこの家に押し入った。強盗は寝ている母親の頭、腹部をツルハシでメッタ突きにして殺害。娘は逃げたが裏の竹やぶで強盗につかまり、やはりツルハシでメッタ刺しにされて殺害された。その当時、炭坑全盛期で佐世保周辺はよそ者の出入りが激しいこともあり、結局犯人を特定することが出来ず、残念ながら事件は時効を迎えている。
事件後、惨殺事件のあった屋敷周辺で殺された母娘の幽霊を見たという人が後を絶たたず、地元紙やマスコミも取材に訪れた。有名なところでは、中岡俊哉著の『実証・日本の幽霊屋敷』でこの家が紹介され、家の写真が本の表紙にも使われている。また1985年の1月には日本テレビの番組でもこの家が紹介されたそうだ。それからしばらくして家は解体されたが、跡地には3つの慰霊碑が建てられたらしい。
まだ屋敷があった時代、実際内部に入った人の話によると、壁や畳に血が飛び散ったと思われる黒いシミがあり戦慄したという。
またある時、怖い物知らずの自衛官が肝試し感覚で屋敷に入って一晩を過ごした。しかし翌日その自衛官は発狂してしまい、結局回復せずに廃人になってしまったと伝えられている。
現在は解体されてから時間も経ち、3つあったとされる慰霊碑も草に埋もれていて発見するのも困難なようだ。現在も心霊現象が起きるかは不明だが、被害者の霊が成仏されていることを願う。
どんな幽霊が出ましたか?
少年1
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