ここには昔、源太郎山の伝染病院がありました。伝染病院とは、結核やハンセン氏病など伝染病患者を隔離するための病院。家族から隔離され、ここで亡くなった方も多く、さぞ無念だったと思います。
取り壊されてから大分年数も経っているためか、特筆した霊現象の報告はないのですが、公園の一部にはうっすら霊気を感じる部分があります。それと近くの源太郎踏切、大宮公園ボート池の怪談話も、結局ここが震源だろうと個人的には思っています。つまり、病気を苦に踏切や池で自殺する方もいたということです。
結核やハンセン病は、今と違って当時はほとんど不治の病で、隔離するしかありませんでした。そして伝染病院は、普通の病院に比べて死亡退院が異常に多いため、近くに火葬場が設置されることが多かったそうです。ここもご多分にもれず、500mほど北に火葬場がありました。今は火葬場も移転して、跡地は高齢者生きがい活動センターになっています。
伝染病院は大正11年(1922年)に、大宮町鐘塚耕地(現在ソニックシティがあるあたり)から、この源太郎山に移転してきます。それから昭和30年代に宮原のメヂカルセンターがあった場所に移るまで、ここでの期間が一番長かったようです。源太郎山と言うのは通称で、昔は大宮公園の北からこの辺りまでずっと山林で、源太郎山と呼ばれていました。
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