かつて事故、自殺が多発して魔の踏切と恐れられた場所。通称「いこいの踏切」と呼ばれていたようだ。1980年代以前に廃止されたものと思われる。
『日本の不思議(ミステリー)スポット99の謎』※1に「地縛霊がとりつく魔の踏み切り」として紹介されている。自殺のほか事故も多発して、危うく事故を起こしかけた人の証言が載る。
それによれば、車で踏切待ちをしていたところ、突然車が前に進み踏切に進入しそうになったので、慌ててブレーキを強く踏んだという。場所は大宮駅の近郊にかつてあったとだけ書かれ、明示されていない。そのため長らくネット上でどこにあったのか議論されてきた(共通することは大宮駅の北にある廃止された踏切のどれかということ)。この本が発行された1992年に踏切はすでに無くなって久しいようなので、恐らく10年以上前、つまり1980年代以前に廃止されたのではないだろうか。
そこで投稿者がネットの情報と知人数名から聞いた情報を総合すると、候補地が2つに絞られた。1つは現在おふろcafe utataneの裏手にあった歩行者専用踏切(いわゆる釣り堀屋前の踏切)。ここでもかつて人身事故がしばしば発生し、この踏切のことではないかと言う人もいる。もう1つは現在ドンキの裏手にある大成第六踏切から100mほど南に下った所にあった踏切(大成第五踏切)。
そこで検証してみると、まず釣り堀屋前の踏切は歩行者専用の踏切で車は通れない。また、「大成陸橋をくぐって突如高速で現れる高崎線が怖い」という話があることから、大成第五踏切の可能性が高いと判断した。この証言は高崎線の下り列車を指していると思われ、第五踏切を西側(日進側)から横断しようとすると、確かに角度と木立のため見通しが悪そうである。そのため、第五踏切のほうがよりしっくりとする。
現在、この界隈での心霊話はあまり聞かないので、時間の経過とともに幽霊の怨念も薄れてきているのかもしれない。おふろcafe utataneの評判もよい。もし訪れる場合は閑静な住宅地の近くなので、くれぐれもお静かにお願いしたい。
追伸 言葉では分かりづらいと思うので、周辺地図も投稿しておきます。
※1『日本の不思議(ミステリー)スポット99の謎』, 山梨賢一, 二見書房, 1992年8月
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