最近ではアニメのリメイク、少し前はハリウッドでの実写化をしたりとなにかと話題に上がるドラゴンボール。アニメだけに留まらずゲームやカードダスも人気で一世を風靡した。
タイトルが『ドラゴンボール』だった頃は主人公の悟空の少年時代を描いた物語で戦闘物と言うよりはギャグ要素のほうが強かったが、『ドラゴンボールZ』になってからは戦闘部分が全面に押し出されギャグ要素は次第に薄れていった。
作者の鳥山先生はこれ以上続ける気はないといった意味でアルファベットの最後の『Z』をつけたという話は有名だ。
さて、漫画のほうがこのZで終わるのだが、アニメのほうではさらに『ドラゴンボールGT』という続編が作りだされたのだ。
これはドラゴンボールは商業的大成功を納めていてこのまま終わらせるのは非常にもったいないとの事でスタッフが鳥山先生に無許可で勝手に制作したものだった。
そこから『G:ごめんなさい』『T:鳥山先生』という意味を込めてGTと名づけられたのだそうだ。
GTは鳥山先生が手掛けていないためこれまでのように人気は出ず視聴率も思わしくなかった。人気低下の理由には悟空やベジータなど主要人物の性格が変わったことやこれまでの設定が崩壊した事が挙げられる。以下は連載時の最も多かった意見をまとめたもの。
・「後ろから攻撃するような卑怯な奴に育てた覚えはねぇ!」と悟天に活を入れた直後に後ろからコソコソを奇襲をかけた悟空
・プライドの高いベジータが大がかりなマシンを使ってスーパーサイヤ人4化。しかもドヤ顔。
・最強の敵だったフリーザやセルがしょうもないザコキャラに。
・決して人間に戻る事はできないがそれでも人間的な平凡な生活を望んだ17号が大悪党に変化
・人造人間は気がないから居場所が分からないという緊張感ある設定が無かった事に。
・悟空の訛りがひどくなった。「じゅうべぇカメハメ派ー」など。
・「俺はサイヤ人の誇りを持った地球人だ!」と言うベジータ。たしかにベジータは変ったけどそれでもサイヤ人の王子である事を忘れないでほしかったとの意見多数。
・「おめぇは殺しても惜しくねぇ」と怒鳴る悟空。クリリンを殺されてブチ切れても尚フリーザを助けようとした頃の悟空は何処への意見多数。
人によっては賛否あるかもしれないが、これは一例に過ぎず他にも不満が多かった事からGTの低迷は揺るぎなかった。