大森駅(大森・金城学院前駅)から尾張瀬戸に向かって約500M程逝ったあたりのゆるやかなカーブ地点の踏切
30年前に聞いた話・・
深夜最終電車が通過した後で、いきなり踏切が光り出したので「あれっ」と思っていたら
赤い電車がやってきた。
回送の電車かな?
と思ってその1両だけの電車が通過するのを待っていたら、なぜか音がしない!
しかもよく見たらその電車は満員状態だった。
そしてそのお客さんたちは皆恨めしそうに血みどろの姿で彼を見つめていたのだ。・・
翌日彼は家族にこの話しをした所、家族から真実の出来事を聞いたのだ。
昭和の初期頃、瀬戸線で脱線事故が起こり40名くらいの方が亡くなったそうである。
今もその時の慰霊碑は住宅街の一角に残されている。という話しだった。
その話を聞いた彼は思いだした事があった。
小学生の時、その踏切から更に瀬戸よりにある人一人しか通過できない小さな横断場所での出来事である。
彼は北側の山から降りてきて瀬戸電を渡ろうとしたとき、栄方面から電車がやってくる音がしていたので
それを待つことにした。
電車はゆるやかなカーブを超えて今にもやってくる。
そう思った時後ろの山から誰かが降りてくる気配がしたのだ。
背筋に何かを感じたその時、彼は線路に飛び出していた・・
電車は彼を見つけて急ブレーキをかけ5メートル手前で停車したが、なぜ彼は線路に飛び込んだのか?
翌日、この行為は大森小学校に名鉄より通報され朝礼の場で皆に知られることとなった。
なぜならばこのような出来事は彼だけでなく他にも頻繁に何度もあったからである。