叔父の通夜での話。
いとこの父が亡くなり、お通夜に行った。ところが、葬儀会場に入るなり、私は急に火事の煙を吸っているかのように息苦しくなり、どうにも我慢できなくなって来たので、控え室で横になって休ませて貰う事にした。
お通夜での僧侶の読経が始まったとたん、息苦しさは治まったのだか、読経が止んだとたん、また息苦しくなってきて思わず私は痙攣してしまった。また、私の意思で言ってる事ではないのに、何か口まかせ?で自分でもゴチャゴチャ言ってるような感じがしたのである。
この様子を横で付き添って見ていた会場のスタッフの方は、この叔父さんが私の体を借りて皆に言いたい事を伝えに来たのだろうと言っていたのだが、当の遺族達は、葬儀の対応に追われて忙しいのと、生前ずっと何年も叔父を介護して苦労させられて嫌だったのか、叔父には何の未練も無いようで私が叔父の言いたかった事を伝えようとしても、全く聞く耳持たずであった。
しかも、明日も葬儀があってウチらはこの会場に泊まるから、アナタいつまでもここで休んでないでさっさと帰って!そもそも具合悪いんだったら最初から葬儀に来ないでと追い出されてしまったのである。(ここに来たら具合悪くなったと言うのに…)
自分の家に戻ったとたん、体の調子は元に戻ったが、生前叔父がぞんざいな扱いをされてたと思うと本当に私は心が痛んでしまうのである。