警察官の知り合いから聞いた話です。
その方がある殺人事件を担当していた時の事です。
犯人が乗り捨てたと思われる車が発見され、鑑識部隊と共に捜査が進められました。
写真を撮っていた鑑識官の一人が一枚の写真を持ってきたそうです。
「他の写真は何も問題ないのですが、この一枚だけおかしいんです・・・」
受け取った写真を見てみると、真正面から写る車の助手席に殺されたはずの被害者が座っていたのです。
何度も殺人現場に直面してきた彼ですがこの時ばかりは驚いて思わず声を上げてしまいました。
遺体の写真は何度も見ていたが心霊写真を目にしたのは初めてだったそうです。
ベテランの鑑識官が言うにはこーいったいわゆる心霊写真は稀に撮れるとの事です。
遺体の写真を撮った時には、閉じていた目が開いていたとか手をこちらに振り上げていたとか。
現場の写真には人影が写り込んだりと。
この仕事は精神的にも肉体的にも疲れるよと苦笑いしながら語っていました。