上尾市中分にあるかなり大きな雑木林で、現在は景観地として整備されている。
桜井伸也著『埼玉の怖い話』中の「痴漢山の怪」によると、著者が小学生の1980年代前半、この雑木林の近くは小学校の通学路になっていた。そしてこの雑木林周辺では「痴漢」が徘徊していると言われ、通称「痴漢山」と呼ばれていたという。
実際、小学校高学年の女子が痴漢の被害にあったため、保護者が通学路に立って警戒していたのだそうだ。
そんなある日、また小学生の女の子が痴漢の被害にあったという話を聞き、著者はバットを手に友達数人と痴漢退治のために痴漢山の中に入った。すると、友達の1人が林の奥に入って行く白っぽい服を着た女の子を見たという。痴漢の被害者かも知れないと思い、一行は女の子の後を追った。しかし林の奥で見つけたものは、ホームレスが作ったと思しき段ボール小屋で、女の子の姿は見当たらない。
小屋の中に入って見ると、そこには写真が大量にばら撒かれていて、その写真には白い袖無し服を着た少女が写っていた。そして写真を1枚取って林から出て、それを先ほど「女の子を見た」と言った友達に見せると、なんとその友達が見た女の子は、写真に写っている少女なのだと言う。
残念ながらその女の子は痴漢に殺害されてしまい、霊となって自分たちの前に姿を現したのだろうという結論に至ったそうだ。
どんな幽霊が出ましたか?
少年2
男性2
老爺2
動物0
少女10
女性7
老婆0
正体不明1
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