昭和14年(1939)12月に完成した日本海軍直属の兵器工場。ここでは主に機銃と弾丸、信管などを製造していたという。その敷地面積は200ヘクタールという広大なもので、当時は東洋随一の巨大工廠だった。当然従業員数も多く、1945年2月時点で職員400名、工員10,000名、徴用工員40,000名、動員学徒6,000名の計56,400名に上った。
この工廠は終戦間際の1945年の8月7日(広島原爆投下の翌日)、124機からなるB-29の編隊による空襲を受けて壊滅した。空襲による犠牲者の数には諸説あるが、工員や一般人など約2500~2800人が亡くなったと言われている。
2018年には跡地の一画に豊川海軍工廠平和公園が開園している。この公園内での霊の目撃談や目立ったうわさは少ないものの、霊感のある人はここに近づきたがらないという。現在跡地の大部分は大手企業の工場になっているため、工場内部で怪奇現象が起きても、あまり具体的な話は表に出ないのかもしれない。
しかし、同じく跡地の一画にある陸上自衛隊の豊川駐屯地では怪奇現象が頻発しているという噂がある。隊員が深夜の巡察(見回り)をしていたところ、人影を見つけ誰何(すいか:だれかと問いただす)しても、誰もいなかったとか、夜中に足音がついて来るなどの話が聞かれる。また旧軍の軍服をまとった集団の霊が出るという噂もあるようだ。
一説によると、空襲の犠牲者を駐屯地の演習場辺りに埋葬したという話があり、この話が事実ならば、豊川駐屯地でより多く心霊現象が起きるのは納得のいく話ではある。
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