高崎線で大宮駅から北に目を向けると、北本あたりにかけて事故の多発する曰く付きの踏切というものが幾つかある。この踏切もその一つと言えるだろう。
少なくとも昭和45年(1970年)頃から、事故が多い曰く付きの踏切として近隣では知られていたようだ。この時代、まだ幼い兄妹がこの踏切で遊んでいて、列車にはねられて亡くなるという痛ましい事故もあったという。そして2000年頃からネットでもこの踏切にまつわる噂が多く聞かれるようになる。曰く、付近で黒いモヤのようなものを見た。夜中に踏切を渡ると踏切の真ん中で金縛りにあってしまい、そのまま電車に轢かれてしまう等々。
一見すると住宅街にある歩行者・自転車専用の何の変哲もない小さな踏切。ところがこの踏切、よく見ると少し変なのである。まず踏切の脇には神社がある(諏訪雷電神社)。そして高崎線の線路の西側と東側に小さな墓地があるのだが、この墓地同士がちょうど踏切をはさんで向い合うような形になっている。このような奇妙な立地も、何か悪い影響を及ぼしていると見る向きもあるようだ。
また怪談家の桜井伸也氏もこの踏切で怪奇現象に遭遇したという。桜井氏が若い頃、バイトを終えて夜にこの踏切に差し掛かると、踏切内で奇妙にうごめく4~5体の黒い影のような集合霊を見たのだそうだ。以下著書(※1)より引用。
「腕は何人かが出鱈目に動かしているようで、中空を掻き毟るような動作を繰り返している。足は、大げさにいえばコサックダンスのような動きだった。そこまで暴れまわっているのに、集団はビッタリくっ付いて、バラバラにならず、塊のようにもみ合っている。」
なお、数年前(2015年頃?)には踏切のわきにある諏訪雷電神社でも男性の首吊り自殺があったそうだ。
※1『埼玉の怖い話』, 桜井伸也, TOブックス, 2016年2月
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