高野山奥之院の参道を600~700m程進むと「中の橋」があり、この橋の近くに小さな井戸がある(汗かき地蔵のすぐ右)。この井戸は「姿見の井戸」と呼ばれていて、高野山七不思議の1つに数えられている。
何でもこの井戸を覗きこんで自分の姿が映らなければ、3年以内に死んでしまうという怖い伝承がある井戸だ。しかし一方で、この井戸は昔から「薬井(くすりい)」とも呼ばれ、この井戸の水を飲むと全身の疲れが取れる、水で目を洗えばどんな眼病も治ったと伝えられ、有難い井戸でもあるらしい。そのため、なぜこのような伝承が生まれたかは不明。
またこの井戸のすぐ先には覚鑁坂(かくばんざか)と呼ばれる石段があり、万が一この坂で転ぶと、これまた3年以内に亡くなると言われていて別名三年坂とも呼ばれる。
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