人吉市土手町にある曹洞宗の寺院。別名「幽霊寺」と言われ、お寺の開祖である実底(じってい)和尚が描いたとされる幽霊の掛け軸があることで有名。毎年夏には「永国寺ゆうれいまつり」が開催され、その際に本物の掛け軸が開帳される。
この掛け軸の由来はこんな話だ。昔、近郷のとある名士の家に妾(めかけ)がいた。この妾は本妻からの嫉妬に悩み、球磨川に身投げした後に幽霊となって本妻を苦しめた。本妻からこの話を聞いた実底和尚は、現れた妾の幽霊に因果の道理を説き、そして何を思ったか筆を取り、妾の幽霊の絵を描いた。和尚がこれを見せると、妾の幽霊は自分の醜さに驚き、和尚の導きにより成仏することを願った。和尚は妾の霊を供養し、それ以後幽霊は出なくなったと言われる。
なお、この永国寺は明治10年(1877)の西南戦争で、熊本から退却した西郷隆盛率いる薩軍が本陣を構え、33日間滞在した場所でもある。
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