30年ほど前に城跡の近くで道路工事をしていたところ、崖から落石があり、作業中の工事車両の上に落ちた。そして乗っていた運転手が首を切断されて亡くなるという事故があったとされる。
その直後から、付近の国道に新村城の姫君と思しき霊が目撃されるようになったそうだ。
新村(しむら)城は戦国時代の城で、三谷氏が治めていた。弘治2年(1556)、あるいは天正18年(1590)に、近隣の椎名一族の攻撃を受けて落城。城主の三谷胤重(みたにたねしげ)は自害し、娘の笹姫も井戸に身を投げて亡くなったと伝えられている。
現在、城跡には八雲神社が建てられている。笹姫が身を投じた井戸があった場所には「一夜塚」があり、姫や戦死者の霊は供養されているが、国道工事が笹姫の霊を呼び起こしてしまったのかもしれない。
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