具平塚古墳(ともひらづかこふん/ぐへいづかこふん)。加古川市野口町良野の畑の中にある古墳。見た目は古墳というよりも草がボウボウと生える小さな塚といった感じだ。この塚は昔から登ると祟りにあうという伝説がある。
この塚の主は具平親王(ともひらしんのう964〜1009年)という平安中期の皇族だと伝えられている。具平親王は村上天皇の第7皇子で、歌人としても名をはせ、鳥羽院の勅を奉じて加古川市に移り住んだという。
ただしこの塚が具平親王の墓だという話はあくまで伝説で、この古墳の築造時期は古墳時代後期と推定されている。なので、考古学的な見地からすると具平親王の墓である可能性は低いらしい。
また具平親王は早逝ではあったものの、特に非業の死を遂げたという訳でもなく、なぜ祟りの言い伝えがあるかは不明。祟るとすれば、具平親王ではなくて、この古墳の本当の主だろうか?
この祟りの伝説のため、誰も古墳の草を刈ることが出来ず、現在も草ぼうぼうの状態で放置されているという訳だ。昔、近くの住民にあまり祟りを信じない人がいて、この人が古墳の草を刈ったところ、数日後に原因不明の高熱で亡くなってしまったという話が伝えられている。
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