1958年に開園された加古川市の公園、その数1000本とも言われる黒松が群生しており、江戸時代には「加古の松原」と呼ばれていたらしい。
公園の奥にはこの鬱蒼(うっそう)とした黒松の林が広がっており、この中で自殺や自殺未遂をする人が多いと言われている。そしてこの公園では自殺者の霊が現れて、訪れる人を自殺に誘うという噂がある。
それはこんな話だ。近くの中学校に通う男子生徒が、夜中に一人でこの公園を訪れたのだという。するとどこからともなく中年男性が現れ、「ナイフがいいか?それともロープがいいか?」と聞いてきた。この時、男子生徒はなぜかどちらかを選ばなければならない気になり、「ロープ」と答えた。
するとその男は近くの黒松の太い枝にロープを結び、ロープで輪っかを作った。そしてロープで作った輪を指さして、「楽になれるよ」と言ってきた。男子生徒は特に自殺する気はなかったのだが、まるで催眠術にかかったようにフラフラと木の方に歩き出し、ロープの輪に首を入れようとした。その時、背後から誰かに「やめなさい!」と強く言われた気がして、ハッと我に返ると、そこに先ほどの中年男性の姿はなかったという話だ。
なお、戦時中には陸軍航空通信学校尾上教育隊が開設され、公園内に多数の兵舎が建てられていたらしい。そのため今でも松林の中にコンクリート製の基礎などが残っているという。
どんな幽霊が出ましたか?
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