鳳来寺(ほうらいじ)。新城市の鳳来寺山の山頂付近にある真言宗五智教団の寺院で、大宝2年(702)に利修仙人が開山したと伝えられる。
医王院は鳳来寺に属する僧坊(そうぼう)の1つで万治元年(1658)に建築された。僧坊(房)とは寺院内で僧侶が生活する居住スペースのことで、宿坊(しゅくぼう)とほぼ同意義の言葉らしい。僧侶のほか、信者や巡礼者を泊めることもある。
鳳来寺自体は現役の有名なお寺だが、この医王院で現在生活する人はなく廃墟化している。350年以上の歴史を持つ医王院がいつ頃から廃墟になったかは不明だが、大正時代の歌人、若山牧水が大正13年(1924)7月、医王院に5日間滞在したという記録があるので、その頃はまだ使われていたらしい。内部の残留物などから、おそらく戦後すぐの時代に使われなくなったと思われる。
夜中にこの場所を訪れると、どこからともなく読経が聞こえ、金縛りのように動けなくなるらしい。
※廃墟には、まだ心霊スポットにはなっていないけど雰囲気が怖い場所も登録されています
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