雄淵雌淵公園(おぶちめぶちこうえん)は、佐賀市富士町の嘉瀬川(かせがわ)にある渓谷。エメラルドグリーンの水の中に巨岩や奇石が折り重なる渓谷美は有名で、観光スポットになっている。
しかしこの渓谷では、ひと昔前まで毎年のように水難事故が発生したため、心霊スポットと言われている(あまりに事故が多発したため、現在は遊泳禁止になっているらしい)。
また明治の晩年まで、嘉瀬川では材木流しが行なわれていて、この渓谷は最大の難所と恐れられていた場所だという。雄淵の水面下には洞窟があり、材木などを突き込めば再び浮かび上がることはないという不気味な伝説もある。
前述の通り昼間は明るい観光スポットなのだが、夜中に雄渕トンネルの手前から川沿いの遊歩道に入ると気分が悪くなる人もいるそうだ。この辺りが霊の吹き溜まりになっているのだと言う人もいる。また雄淵雌淵公園でキャンプした人の話によると、夜中に急に霧が濃くなり、その中に変な色の発光体と人間の足だけが歩いているのを見たのだという。
以下は女子大生が溺れて亡くなった事故を伝える2008年の朝日新聞の記事。過去の事件についても書かれている。
【佐賀の遊泳禁止の川で泳いだ女子大生が死亡】
遊泳中の女子大生がおぼれて水死する事故が21日に起きた佐賀市富士町上熊川の現場は、嘉瀬川の中流域で水流が速く、危険な場所として地元では知られ、遊泳禁止の看板なども掲げられていた。過去にも同じ場所で水難事故が起きており、県警は「絶対に泳がないで」と注意を呼びかけている。(河村能宏)
JR佐賀駅から車で北に約40分。現場は温泉街に近い渓谷で、近くには散策のための遊歩道や橋が整備されている「雄淵雌淵公園」がある。「遊泳禁止」「ここで泳いではいけません」。そんな看板や垂れ幕が多数あった。(中略)
佐賀署によると、亡くなったのは福岡市内の大学2年生の女性(20)。21日午後3時前、岩場から滝つぼに飛び込んだところ、姿を見せなくなり、一緒にいた仲間が119番通報。駆けつけた消防隊員が救助したが、3時間後に病院で死亡した。同市内の大学の部活仲間二十数人で川へ遊びに来ていたという。(中略)
■1994年以降に雄淵雌淵公園付近の嘉瀬川で起きた水難事故
【発生日時/概要(年齢はいずれも当時)】
●1994年8月26日午前10時ごろ/男性(25)が、遊泳中におぼれて死亡。岩場で足を滑らせたとみられる。
●1996年7月21日午後4時50分ごろ/岩場で足を滑らせ、急流にのみこまれた女児(10)と、助けようとした男性(48)が水死。
●1997年8月18日午後8時ごろ/女児(2)が水遊び中におぼれて死亡。
●1999年7月31日正午すぎ/男性(19)が遊泳中、おぼれて死亡。岩場で足を滑らせたとみられる。
●2000年6月13日正午すぎ/男性(18)が遊泳中におぼれて死亡。
(朝日新聞デジタル 2008/8/23)
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