この場所に明治時代、西郷隆盛の実弟であった西郷従道(つぐみち)の別邸があったことから西郷山とよばれるようになったそうだ。西郷家は1941年に渋谷に移転したため、土地は当時の鉄道省のものとなり、その後1981年に現在のような公園として整備された。
都心にある普通の小さな公園といった感じで、霊感がなければあまり心霊スポットという感じはしないが、この公園は過去に多数の赤ん坊が殺害される痛ましい事件が起きたため、赤ん坊の霊に関する噂がある。
その事件とは、昭和8年(1933)に起きた「目黒もらい子殺し」あるいは「川俣初太郎貰い子殺人事件」とも呼ばれる事件だ。目黒区在住の33歳の男が、親の事情によって育てられなくなった赤ん坊を養育費をもらって引き取り、その後事故を装って赤ん坊を次々に殺害し、養育費をだまし取っていたとされる。
事件の犯人は殺害した乳児の遺体20体(一説によると25人)あまりを、この西郷山の中に埋めたと言われている。このためこの公園では、夜になると殺害された赤ん坊の泣き声が聞こえるという噂だ。
ちなみにかの有名な怪談師、稲川淳二氏は目黒区の生まれで、稲川氏の少年時代この西郷山の怪談は子どもたちの間で知らぬものはいなかったという。「赤ん坊の泣き声を聞いたら生きては帰れない」と噂されていて、また日が落ちたら西郷山には近づいてはいけないと親からもきつく言われていたそうだ。
どんな幽霊が出ましたか?
少年11
男性5
老爺2
動物0
少女9
女性5
老婆0
正体不明3
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