心霊スポットとして有名な小坪トンネルと言えば、名越切通(なごえきりどおし)近くにある小坪隧道だが、実は鎌倉~逗子間には同じ小坪隧道という名前のトンネルがもう一本ある。場所は逗子マリーナ近く、材木座から逗子の姥子台に抜けるトンネルで、海沿いの国道134号線が出来る前の旧道にある。
一説によるとこの隧道は大正2年(1913)に「天照山隧道」という名前で開通したという。その後の改修工事で「小坪隧道」に名前が変わったのだろうか?このため、このトンネルは「天照洞」と呼ばれることもあるようだ。
曰くとしては鎌倉材木座側の入口に、トンネルの掘削工事中の落盤事故で亡くなった作業員を弔う「隧道工事殉職者慰霊碑」があるため、作業員の霊が出るというもの。
またトンネル近くの山に戦国時代初期、北条早雲(伊勢新九郎)によって建てられた住吉城跡があり、後に三浦氏と北条氏の攻防で戦場になっていることも心霊スポットと呼ばれる要因かもしれない。しかしテレビや雑誌で度々取り上げられる名越の小坪トンネルと比べると、このトンネルはかなりマイナーな存在だ。
住吉城に関連しては、このトンネルを逗子側に抜けると、トンネルの上に登る階段があり、これを登って行くと住吉隧道という歩行者トンネルがある。これは住吉城に通じる古代の素掘りトンネルを拡張したものとも言われている(反対側に下ると、小坪飯島公園プールの裏手に出る)。ついでに立ち寄ってみるのもいいかもしれない。
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