壱岐の勝本港の北西、辰の島という無人島にある池で、上から見ると剣のような形なので、剣の池と呼ばれる。昔、カザハヤ王がこの池に宝を沈めたという伝説が残っている。カザハヤ王は、「魏志倭人伝」など中国の史書に書かれる一大国(一支国:いきこく)成立以前に、壱岐の島を支配していたとされる伝説的な王。
夜中にこの池に1人で行くと、池の真ん中にその人の欲しいものが浮かび、それを取ろうと池に入ると、そのまま池に引きずり込まれてしまうのだという。
心霊的な噂としては、池のそばの岸壁は水難死体が多くたどり着く岸で、ここでは外国人の霊がどこともなく現れて、池の中に消えて行くという話がある。そしてこの霊を見た者は、数日後に死に至ると言われている。この外国人の霊は、昔、辰の島近くで遭難した人の霊らしい。
その他にもこの地には様々な伝説、曰くがある。「池の近くに水晶谷と呼ばれる場所があり、この谷から水晶を持ち帰ると祟りがある」、「池の近くにしゃべる牛が現れる」など。
しゃべる牛と言うのはこの島に伝わる民話のようなもので、昔、若い夫婦が辰の島で薪(たきぎ)を取っていると、大きな牛が現れ、「私はこの島の主で、あまり木を切ると私の居場所がなくなってしまうので木を切らないで欲しい」と言って去っていったと伝えられる。
以上のような伝説からこの場所は禁足地と言われ、そのため地元の漁師たちは決して池に近づかないのだそうだ。
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