総社市に魔法神社という変わった名前の神社がある。魔法といっても西洋の魔法とは関係なく、摩利支天の「摩」が「魔」に置き換わって、魔法様と呼ばれるようになったらしい。別の説によれば、魔法様とはこの神社に祭られているキュウモウ狸のことなのだという。
この神社はキュウモウ狸を祀っている全国的にも珍しい神社で、キュウモウ狸とはこの辺りに伝わる民話に登場するタヌキで、元々は外国のタヌキだという。ところがキリスト教の宣教師に紛れ込んで日本に潜入。近くにある加茂の廃銅山に住んでいたそうだ。
キュウモウ狸は化けるのが上手で、時には人々に悪戯をしたり、また時には稲作を手伝ったりしたと伝えられている。
タヌキの悪戯なのかは不明だが、この神社では人の話声や女の笑い声が聞こえてくるという噂がある。
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