毎年お盆の夜に、二上山両山寺で行われる奇祭。真言密教と修験道が融合した祭りと言われ、国の選択無形民俗文化財にも指定されている。神霊の憑依現象が祭りの根底にあり、シャーマニズムの色合いを強く残している。
祭りの前にまず、村人の中から選ばれた者が寺で一週間の潔斎をする。そして修験者の祈祷により、護法善神という名の神様をこの選ばれた人に憑依させる。この神様の依り代になった人を護法実(ゴーサマ)と呼ぶ。
神様に憑依されると、とんでもないスピードで深夜の境内を走り回り、大きな岩でもピョンと軽く跳ね上がるそうだ。そしてここからが怖い話なのだが、心身不浄の者が見学者の中にいると、ゴーサマに捕まり3年以内に死ぬと言われている。3年以内に死ぬと言うので逃げる方も必死で、ネットでは「リアル鬼ごっこ」とも呼ばれている。
ここで言う心身不浄の者とは、お寺さんなので伝統的には肉食の禁を犯したもの、さらに女性の場合はこれに加えて月の穢れ、つまり生理中であることが加えられる。ただ、時代の変遷にともないそのような禁忌は無くなり、最近ではゴーサマの進行の邪魔をしたり、失礼な行為をしたりしなければ大丈夫だそうだ。
以前に悪ガキが度胸試しのつもりでゴーサマの進路を妨害して捕まり、実際に1~2年後に死んだと言われている。また注意しなければならないのは、祭りを撮影する場合、カメラのフラッシュは厳禁である。ゴーサマに向けてフラッシュを焚くのは、妨害行為とみなされるからだ。もしフラッシュを使ってゴーサマに捕まれば、当然3年以内に死ぬことになる。
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