江戸時代からの花見の名所で、あまり心霊スポットという感じはしないが、太平洋戦争中この飛鳥山には一万人ほどが収容できる巨大防空壕があったという。
防空壕があったのは山の東側、JRの線路に面した斜面で、昭和20年4月13日の城北大空襲の際、多くの人がこの防空壕に逃げ込んだ。しかし大量に投下された焼夷弾の威力はすさまじく、この防空壕に避難した人の中にもかなりの犠牲者が出たようだ。
昭和30年代くらいまではまだ防空壕が残っており、壕からは時々焼け焦げた防災頭巾や白骨が見つかったという。現在、線路沿いの道は「飛鳥の小径」として整備され、斜面にあった防空壕への入口は全て埋め戻されている。斜面にはアジサイが植えられ、当時の面影はほとんど残っていない。しかし現在に至ってもなお、この斜面から白い人影が出て行くのを見たという噂がある。防空壕で亡くなった人が今もさまよっているのだろうか。
なお、あまり心霊的な噂はないが、この他に飛鳥山には飛鳥山観世音聖徳院という珍スポットもある。王子駅のホームからも見える、西口の一杯飲み屋街の中にある廃寺で、この一画だけ昭和で時間が止まっているような場所だ。ここは「さくら新道」という昭和27(1952)年にできた呑み屋横丁の名残りで、廃寺は民家の中に埋もれるように存在している。道を挟んだ向かいには首なし地蔵もあって不気味だ。
どんな幽霊が出ましたか?
少年5
男性6
老爺2
動物3
少女5
女性13
老婆3
正体不明6
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