雉岡城跡(きじがおかじょう)には夜泣き石という曰く付きの石があり、この石の近くで霊が出るとか、石の上に女の霊が立っていたという話があり、地元では心霊スポットとして知られているらしい。この石に伝わる伝説にはいくつかバリエーションがあるが、大方はこんな話だ。
昔、この城に横地左近忠春という殿様が住んでいた頃の話。ある日、お殿様の夕食に針が入っていた。奥方はこの事件の犯人を側女(そばめ)のお小夜と決めつけ、ろくに取り調べもせずに、お小夜を生きたまま井戸に沈めてしまった。一説には、お小夜は殿様の寵愛を受けて、この時妊娠しており、そのため嫉妬に狂った奥方に言いがかりをつけられて殺されたとも言われる。
お小夜が殺されてから、井戸や堀の水が乳がにじんだように白色に濁り、夜な夜などこからともなく赤子の泣き声が聞こえてくるようになったという。驚いた殿様が、家来に井戸の中からお小夜の棺桶を上げさせると、そこにあったのはお小夜の遺骸ではなく、大小2つの石だった。そしてこの2つの石は、お小夜とお腹の中にいた子どもに違いないと言われ、お堀の近くに祀られたという。
どんな幽霊が出ましたか?
少年3
男性4
老爺1
動物1
少女4
女性29
老婆0
正体不明1
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