「人形の髪の毛が伸びる」という怪奇現象は、おそらくここ萬念寺に納められているお菊人形の話が元祖だろう。お菊人形の由来には異説もあるが、萬念寺の公式見解によると、お菊人形の由来は次のような話だ。
大正7年、萬念寺の近くに鈴木永吉という当時17歳の青年が住んでいた。この永吉青年には、年の離れた菊子(お菊)という3歳の妹がいて、2人は8月15日に札幌で開かれていた北海道博覧会(大正博覧会)を見に行った。その帰り道でのこと、永吉青年は菊子におかっぱ頭の日本人形を買ってあげた。菊子はこの人形をたいそう可愛がり、夜寝る時も人形と一緒に寝ていたという。
ところが不幸にも、菊子は翌大正8年の1月24日に風邪をこじらせてわずか3歳で亡くなってしまう。菊子が亡くなった後に不思議なことが起きた。なんと日本人形の髪が少しずつ伸び始めたのだ。家族はこれを見て、人形に菊子の魂が乗り移ったと信じて疑わなかったそうだ。その後昭和13年(1938)、鈴木家が樺太に移ることになり、この人形は萬念寺に預けられ現在に至るという話だ。
最近、人形の髪はほとんど伸びていないそうだが、その代わりに1982年頃から人形の口がわずかに開き始め、人形の表情が変化したらしい。
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