2002年に発売された格闘ゲーム デッドオアアライブ2
このゲームは三すくみシステムが導入されていて対戦相手との駆け引きを楽しむ心理戦を用いている。初心者でも手軽に戦うことができ、熟練者は相手の裏を読んで攻撃を仕掛ける。その単純かつ奥深いシステムからバーチャファイターと並ぶ当時の人気3D格闘ゲームの一つだ。
さらに特筆すべき点はハード性能をギリギリまで活かした美麗グラフィックにある。続編では『世界で一番美しい』というキャッチフレーズを採用したほどで、背景はもちろん、膨大な数のポリゴンで描かれたキャラクターは身体の筋肉や曲線を見事に再現していた。特に女性キャラクターは可愛らしいキャラクターが多く人気を集めていた。
そんなゲームにある事件が起きてしまう。このゲームの女性主人公であり、最も人気を博していた『かすみ』のあるデータが原因となった。
デッドオアアライブ2のオープニングデモにほんの一瞬だけ裸の『かすみ』が映る。これはストーリー上ではかすみ本人ではなくかすみのクローンであり、カプセルから登場するシーンだったため裸になっていたもの。もちろんオープニングデモなので動かす事もできず見えるのは僅かな部分だけでほとんど確認する事はできない。
しかしある会社がこの裸のかすみのデータをゲーム内でも使えるようにしたチートプログラムを販売してしまったのだ。
製作者にとってはゲームのキャラクターといえど大事な子供のようなもの。人気キャラクターの醜態を晒され怒った制作会社のテクモはその販売会社を訴えた。
果たして最高裁が販売会社の上告を棄却しテクモの勝訴が確定した。命じられた損害賠償金額は200万円だった。