①ファラリスの雄牛
ローマ時代、平和過ぎて暇な庶民の娯楽としてコロシアム(闘技場)で奴隷と腹を空かした猛獣とで一騎打ちをさせたのは有名ですが
中世も貴族たちがより残酷で苦しませる処刑道具の競争をしていました。
その道具で一番になったのが「ファラリスの雄牛」でした。外見は真鍮でできた雄牛で背中に死刑囚が入る扉がありました。
中は空洞で死刑囚が入ると扉は閉められ、雄牛の腹の下で火が焚かれます。火傷で苦しむ死刑囚の叫びが雄牛の口から飛びだし
その声を聞きながら貴族たちは宴会を楽しんだそうです。火は死刑囚の骨が黄金色になるまで炊き続けられ黄金色の骨は貴婦人の
装飾品になったそうです。
②子供医者
ベトナム戦争当時、中国に支援されたクメールルージュ(ポルポト派)とロン・ノル軍+アメリカ軍がカンボジアで戦っていました。
クメールルージュは知識階層を排除した原始共産制を目標とし医者を始めとする知識階級を次々処刑しました。
中でも、ロン・ノル軍+アメリカ軍の負傷兵が、クメールルージュの捕虜になると最悪でした。
彼らは「お医者さんごっこ」しか知らない、薬品の名前も読めない「子供医者」に手術されて死んでいきました。
ロン・ノル軍+アメリカ軍は医学知識を十分知っていましたのでクメールルージュの兵士よりも子供医者を恐れていました。