豊田市坂上町、六所神社下宮近くにある井戸。今から600年以上前の室町時代、この場所に処刑場があったと伝えられている。そして罪人の首を刎ねた刀をこの井戸の水で洗ったのだという。そのためこの井戸は地元の住民から恐れられ、近づくと不吉なことが起きると伝えられている。
この曰くだけでも怖いのだが、さらにこの井戸の上には人間の生首のような石像があるという。誰がいつ頃、いったい何の目的でこの石像を作ったのかは不明だが、地元の言い伝えによると、この地方の領主であった松平親氏が亡くなる以前からあったというので、やはり600年以上前からあることになる。
石像は600年も風雨に晒されているので、さすがに摩滅が激しく、表情はハッキリしないのだが、見方によれば歯を食いしばり、目を固く閉じ、苦しみに耐えているようにも見える。こうなると井戸の伝説と相まって、石像はますます恐れられ、地元で石像に触れる人はいないらしい。
ところが明治時代になり、物好きな学者が研究のためにこの石像を家に持ち帰ったことがあったそうだ。しかしその後病気になったり、怪奇現象が頻発したため、結局石像を元の場所に戻したのだという。
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