福岡市西区、博多湾に面した海岸沿いに広がるクロマツを主体とした松林。東側の十郎川の河口付近には、建治2年(1276)に鎌倉幕府が築いた元寇防塁がある。これは文永11年(l274)に蒙古軍の来襲を受けたため築かれたものだ。
しかし、この場所は鎌倉時代の元寇よりも、付近の水難事故で亡くなった人の霊、自殺者の霊が出ると言われている。今でこそ自殺はあまり聞かないが、昭和の時代は松原で首吊り自殺をする人が非常に多かったそうだ。
また、松原の一画に昔は結核療養所があったと言われ、結核で亡くなった人の霊も出るらしい。
夜中に生の松原に肝試しに行ったところ、松林の中から半透明の老婆と男がこちらに歩いて来るのを見たと言う体験談がある。老婆は昭和初期風の着物を着ていて、男も昭和の郵便局員のような服装をしたという。
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