三重県多気町(たきちょう)五桂(ごかつら)にあるため池。江戸時代の延宝7年(1679)に完成した灌漑(かんがい)用ため池で、建設には延べ15万2000人が動員されたという。そしてこの池を建設する際、人柱がたてられたという伝説が知られている。
人柱伝説についてはこんな話もある。一説によると人柱にされた人数は5人で、5人が人柱にされたので当初この池は「五柱池」と呼ばれていたが、後で縁起のよい「五桂池」に改名されたという。しかしこれは言葉遊びのようなもので、後代に付け加えられた話かもしれない。
人柱伝説の他にもこの池には曰くがあり、それは池で溺死したカップルの霊が出るという話だ。昔、あるカップルが池でスワンボートを漕いでいたのだが、ボートが転覆してしまい、2人とも池で溺れて亡くなってしまったという。それ以降、池でボートを漕いでいると、池の真ん中で突然ボートが動かなくなったり、金縛りにあったりすると言われている。
また2019年1月11日には、五桂池奥の第一駐車場で焼身自殺と思われる事件も発生している。
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